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歳時記


2008年8月10日

キツネノカミソリが見ごろです
館庭の雑木林でキツネノカミソリが見ごろを迎えています。キツネノカミソリは、ヒガンバナ科ヒガンバナ(リコリス)属の多年草です。キツネノカミソリの詳しい解説は、8月8日の「歳時記」をご覧ください。キツネノカミソリは自生地が年々減少しており、埼玉県では「絶滅危惧U類」(絶滅の危機が増大している種)として『レッドデータブック』に記載されています。博物館のキツネノカミソリも、工事によって自生地がなくなってしまう場所から移植保護したものです。大切に見守ってください。
キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)の花です。7月5日の「歳時記」にあるノカンゾウ(ユリ科)の花と比べてみましょう。花びら(花被片)6枚、雄しべ6個、雌しべ1個と、ユリ科の花と同じ形をしています。ヒガンバナ科の花がユリ科と違う点は、子房(花のあと実になる部分)が花びらの下側にあることです(子房下位といいます)。写真で見ると、花びらのつけ根の下に緑色のふくらみがありますが、これが子房です。ユリ科の花は、子房が花びらのつけ根より上(花の中)にあります(子房上位)。
こちらも今、雑木林で咲いているヤブラン(ユリ科)です。とても小さな花ですが、よく見るとユリ科の基本形(花被片6枚)であることがわかります。
館庭の雑木林では毎日セミの大合唱です。羽が茶色いアブラゼミ(左写真)は「ジリジリジリジリ・・・」と鳴きます。羽が透明で体に緑色の模様があるミンミンゼミ(右写真)は「ミーン、ミンミンミンミンミンミー」と鳴きます。ミンミンゼミは午前中、アブラゼミは午後によく鳴いているようです。写真を撮ろうとすると、ミンミンゼミの方がすばしっこくて、そっと近づいてもすぐに逃げてしまいます(8月15日撮影追加)。