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歳時記


2008年8月8日

キツネノカミソリが咲き始めました
館庭の雑木林で、今年もキツネノカミソリが咲き始めました。キツネノカミソリは、ヒガンバナ科ヒガンバナ(Lycoris)属の多年草です。花の咲く今の時期、キツネノカミソリには葉がありません。キツネノカミソリは、早春の3月、雑木林の木々が芽吹く前の明るい林の下で葉を出し、5月ころに木々の葉が茂って林の下が暗くなってくると、葉が枯れて地上部から姿を消します。そして、8月上旬ころ、今度は地下の球根(鱗茎(りんけい))から花茎だけを出してオレンジ色の花を咲かせます。このように、花と葉が別々の時期に地上に現れる性質は、同じ仲間のヒガンバナと共通していますが、葉の時期、花の時期はヒガンバナとは異なります。また、ヒガンバナには種ができませんが、キツネノカミソリには種ができます。
 キツネノカミソリは自生地が年々減少しており、埼玉県では「絶滅危惧U類」(絶滅の危機が増大している種)として『レッドデータブック』に記載されています。博物館のキツネノカミソリも、工事によって自生地がなくなってしまう場所から移植保護したものです。大切に見守ってください。