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歳時記


2009年2月22日

ヒロハノアマナが開花しました
ヒロハノアマナ(ユリ科アマナ属)は、環境省のレッドデータブックで「絶滅危惧2類」に指定されている絶滅危惧種です。日本特産種で、武蔵野台地(東京都・埼玉県)の縁(へり)の湿った斜面や、東海地方(愛知県)の湿った草原、鈴鹿山脈(三重県・滋賀県)の石灰岩地帯など、分布地が限られており、全国的に絶滅のおそれが高い貴重な植物です。かつて市内には数箇所の自生地がありましたが、工事などにより絶滅寸前となったため、博物館と市みどりの課が共同で保護増殖を試みています。例年3月上〜中旬に開花しますが、今年は暖冬の影響か2〜3週間も早く開花してしまいました。
中央に白い筋がある2枚の葉の間から花茎を伸ばし、裏に赤い筋が入った白い6枚の花びらの花を咲かせます。花の下には3本の苞(つぼみを包んでいた緑色の細い葉のようなもの)がついています。落ち葉の大きさと較べるとわかるように、とても小さな草花です。しかし、とても成長が遅い植物なので、種が発芽してから花を咲かせるまでには何年もかかります。ヒロハノアマナは入間市が誇る貴重な野草です。市の宝として、何とか後世に残したいものです。