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歳時記


2015年11月14日

アリットお茶大学の専門課目「中世東国の茶・慈光茶再現製造」全2回を行ないました。
中世の文献に登場し、狭山茶のルーツのひとつといわれる埼玉県ときがわ町の慈光寺のお茶。
山内にある茶樹の葉を使って抹茶を製造し、中世の慈光茶を再現実験します。
これはアリットでも初めての試みです。
 慈光寺で茶摘み
まずは茶摘みから。5月に皆でときがわ町の慈光寺へ行き、
昔からある茶の木から茶摘みをさせて頂きました。 
抹茶用の茶葉は覆いをして日光を遮りますが、ここでは
大木の木陰で自然の覆いになっています。
慈光寺 茶の葉
山の栄養、腐葉土で育まれた茶樹です。
慈光寺で茶摘み2
この茶摘み風景。茶の木の背が高いですね。
慈光寺で茶摘みのかご
慈光寺で茶の葉を蒸す
慈光寺で茶摘みのかご
慈光寺で茶摘みのかご
慈光寺で茶摘みのかご
慈光寺の境内をお借りして、蒸して、焙炉で乾かして、茎と葉を
1枚1枚ていねいに仕分ける作業をその日のうちに行います。
さらにふるい
さらにふるい
再現慈光茶の碾茶
再現慈光茶の碾茶
博物館に帰ってからさらにふるって細かい碾茶になります。
袋に入れて、茶壺に詰め、冷蔵庫で寝かせます。
 茶室 青丘庵にて
第2回は11月14日。所かわって入間市博物館の茶室「青丘庵」です。
茶室 青丘庵にて
茶室 青丘庵にて
茶室 青丘庵にて
茶室 青丘庵にて
石臼でひいて、抹茶にします。
茶室 青丘庵にて
再現慈光茶の抹茶です。
茶室 青丘庵にて
茶室 青丘庵にて
自分でたてた抹茶をいただきます。
栄西の喫茶養生記に書かれているように熱湯を注いでいれてみました。
「茶は薬」といわれているようにとても苦みの強いお茶でした。
ぬるま湯でいれてみると少しまろやかな味になりました。
再現した慈光茶と、販売中の製品である狭山茶抹茶『明松』を飲み比べました。
茶室 青丘庵にて
いろいろな碾茶・抹茶を見比べてみます。
茶室 青丘庵にて
鐘をかたどったお干菓子です。
寛元3年(1245)5月18日に栄朝が慈光寺に奉納した銅鐘にちなみ、
特注でつくったものです。
銅鐘は今も慈光寺境内で見ることができます。
狭山茶のルーツを探る上でも貴重な文化財です。
初めての試み、慈光茶の再現はいかがでしたでしょうか。
アリットでは、今後も狭山茶のルーツを探る研究を続けていきます。