入間市博物館ALIT > 歳時記・ニュース

歳時記


2015年8月15日

戦後70年の年に。
「身近にあった戦争」を小さな展示でご覧いただいています。
 身近にあった戦争 エントランス展示 戦後70年

「総力戦」といわれたアジア太平洋戦争の敗戦から、今年で70年。戦前から戦中、市内には陸軍航空士官学校、狭山陸軍飛行場をはじめとする軍事施設がありましたが、このことを知る人も少なくなってきました。また、兵士として戦地に赴いた人、地域にとどまって戦争の遂行に関わった人、空襲におびえる日々を過ごした人・・・と、さまざまな形で「戦争」に関わり、「戦争」を実際に体験した方々からお話をきくことも次第に難しくなっています。戦争のない平和な社会を守り、後世に手渡していくにはどうしたらよいのか、まずは「あの戦争」を自分自身につながる問題として、身近なところから振り返る必要があるのではないでしょうか。この展示では、入間と戦争のかかわりを、前期・後期に分け、「入間にあった軍事施設」「兵隊になること」の二つのテーマで紹介しています。

戦後70年 出征旗
手前に見えるのは、出征兵士のいる家に庭先に飾られたり、出征の見送りの時に使われた旗。市域から出征されたお二人の方のもの。お一人は無事に帰って来られましたが、もうお一人は戦地で亡くなっています。
千人針 戦後70年
上は、昭和13〜16年度の金子村(現在の入間市金子地区)から区長宛に出された通知の綴りです。出征兵士の見送りや帰還兵の出迎えについての通知がたくさん綴られています。中には戦死した方の遺骨出迎えについての書類もあります。下は、その中にお名前のある方が実際に使われた千人針です(無事帰還されました)。
戦後70年
出征・帰還兵に関する書類を抜粋してコピーしたものを並べています。一度は無事帰還されても、再び出征し、戦死した方もいます。亡くなった方の人数を漠然と聞くのと、一人一人のお名前を見るのとでは、全く重みが違います。こういう身近な人々に起こったできごとの積み重ねが、歴史なんだと実感させられます。
そしてそこから何を学び、未来のために生かしていけるのか、わたしたちは問われているのだと思います。