史料で読み解く 狭山茶の歴史
更新日:2023年11月17日
- 発行年
- 2019年10月31日
- 判型
- A4判
- 頁数
- 48ページ
- 価格
- 700円(税込)
- 重さ
- 230グラム
- コメント
- ※品切れ(館内の資料閲覧室で閲覧できます)
- 正誤表
狭山茶取引開始200周年記念 史料で読み解く 狭山茶の歴史
内容
中世に武蔵国の銘茶として名を馳せた「河越茶」・「慈光茶」がその名を消してから数百年、廃れていた茶作りの場を狭山丘陵の麓に開き、東日本で初の「宇治製法」の蒸し製煎茶として「狭山茶」が誕生しました。本書では、狭山茶が初取引された200年前を中心に、その「前」と「後」の時代を取り上げ、埼玉県における茶作りの「発祥」と「復興」の歴史を、古文書などの史料から再検証し、新しい狭山茶の歴史像を描き出します。
目次
はじめに
目次・凡例
「狭山茶」はどこで作られているかー狭山丘陵の周囲に広がる「台地」
第一章 狭山茶前史
茶は寺から始まったー唐から伝わった「煎茶法」
寺から武士へー宋から伝わった「点茶法」
教科書にも載るほど有名だった「河越茶」
日本で最初の全国銘茶ランキング
関東では有名だった「ご当地」ブランド・「慈光茶」
栄西の弟子・栄朝がいた慈光寺
「河越茶」と「慈光茶」の盛衰
明から伝わった「淹茶法」と、「蒸し製煎茶」の開発
第二章 三人の挑戦者たち
村野盛政と吉川温恭ー茶作りの「きっかけ」と「試作品」
本格的な「宇治製法」を見聞し、記録する
指田半右衛門-刻苦勉励の技術習得
第三章 「狭山茶」の誕生
「狭山出産の宇治製茶」江戸で仕切り売買が始まる
量産体制が整うー「狭山」と「根通り」
有名ブランド茶の「下支え」として
ここが「復興」の地だ!-「狭山茶」の名称が初登場
茶作り復興の記念碑ー『重闢茶場碑』建つ
第四章 江戸で人気の狭山茶
吉川さん家のお茶が欲しいー殿も買って飲んでいた「東野」
「製法」だけでなく「遺伝子」も宇治産を導入
第五章 「狭山茶」ブランドの確立
日本茶の海外輸出本格化ー明治時代の製茶風景を伝え浮世絵
統一ブランド銘「狭山茶」を確立した開拓者
宇治と拮抗する狭山の茶ー輸出最盛期の記念碑
「狭山茶」ブランドの広がり