石川組製糸ものがたり
更新日:2020年11月7日
- 発行年
- 2017年10月21日
- 判型
- A4判
- 頁数
- 56ページ
- 価格
- 700円(税込)
- 重さ
- 260グラム
- 正誤表
石川組製糸ものがたり 解説ガイドブック(増刷しました)
内容
明治26年(1893)、豊岡町(現入間市)黒須で、石川幾太郎が家族と始めた座繰り製糸は、大正時代末には県内外9つの工場に、生糸釜3,300、約4千人の女子工員が働く大製糸会社「石川組」に成長しました。キリスト教を信仰していた幾太郎の博愛的社風を特徴としたこの会社は、関東大震災や昭和恐慌の影響などで昭和12年(1937)に解散しました。
本書は、往時を偲べるものが少なくなった石川組製糸と、その創業者一族の歴史、また石川家の人々と交流のあった著名人などにも触れ、特別展の理解の助けとなるガイドブックです。
目次
プロローグ 石川組製糸をご存知ですか?
第1章 生糸輸出のはじまりと養蚕
- 盛んだった養蚕
- 横浜開港と生糸輸出
第2章 創業者石川幾太郎と石川組の興亡
- 幾太郎誕生
- 茶商人となる
- 製糸創業
- 事業の拡大 石川組の絶頂期
- 不運と不況 石川組の終末
第3章 各地の工場や出張所
- 生糸商標
- 各工場の紹介
第4章 石川家とキリスト教
第5章 女工さんの仕事と生活
- 工場組織
- 女工募集
- 労働・賃金
- 衣食住
- 健康
- 教育と宗教
- 娯楽
第6章 石川組・石川家の社会活動
- 武蔵野鉄道
- 地域貢献
- 「石川家芳名帖」に見る多彩な来訪者
第7章 石川組・石川家ゆかりの建築と文学
- 旧石川組製糸西洋館
- 武蔵豊岡教会会堂
- 石川一族の文学者たちー信雄、穣治兄弟と打木村治ー