板碑で読み解く武士と寺院
更新日:2020年10月22日

- 発行年
- 2015年10月31日
- 判型
- A4判
- 頁数
- 48ページ
- 価格
- 700円(税込)
- 重さ
- 220グラム
好評につき増刷しました
板碑で読み解く武士と寺院ー私の身近にある中世ー
内容
特別展「板碑で読み解く武士と寺院―私の身近にある中世―」の解説ガイドブック。板碑という史料を読み解くことで、入間市やその近隣地域の武士や寺院の歴史を解き明かす。特に、入間市が誇る2件の国指定重要文化財、「円照寺の板碑」と「高倉寺観音堂」について最新の研究成果を発表。円照寺の板碑からは、武蔵武士・丹党加治氏の歴史を、飯能市白子の長念寺の板碑から、高倉寺観音堂建立の年代と時代背景を読み解く。
目次
第1章 板碑とは
- 板碑の構造と年代
- 板碑の起源と終焉
- なぜ板碑を立てるのか―造立の目的
- 阿弥陀信仰の広がりと板碑
第2章 板碑で読み解く武蔵武士
- 板碑の分布と武蔵武士
- 板碑造立の担い手―丹党加治氏
- 板碑でたどる丹党加治氏の歴史
1.亡き母と、戦で討たれた父の供養のために
2.円照寺で最古の板碑
3.亡き母を供養する二基の板碑
4.加治氏の繁栄を物語る板碑と高野山町石
5.謎に満ちた板碑―霜月騒動のあとに
6.権力闘争の犠牲となった親子
7.鎌倉幕府滅亡!「臨剣頌」に託した鎌倉武士の生きざま
8.足利・新田の抗争のなかで―再起を図る加治氏
9.鎌倉府政権とともに―復活を果たした加治氏
10.その後の加治氏―戦国の世を生きのびて - 村山党金子氏ゆかりの板碑 ・村山党宮寺氏ゆかりの板碑
第3章 板碑で読み解く中世寺院
- 高倉寺観音堂建立のなぞを探る―長念寺の板碑群
第4章 埼玉県は「日本一」の板碑大国
- 列島を貫く「青い」帯―結晶片岩の分布と出来方 ・武蔵型板碑の供給地―下里・青山板碑製作遺跡
寄稿
入間川流域における初発期板碑の展開(磯野治司)