北限への旅路―茶の自然と歴史を訪ねて―
更新日:2020年10月23日

- 発行年
- 1999年5月1日
- 判型
- A4判
- 頁数
- 95ページ
- 価格
- 700円(税込み)
- 重さ
- 320グラム
- コメント
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北限への旅路―茶の自然と歴史を訪ねて―
内容
茶は中国南部が原産地と考えられており、温暖な気候に生育する植物である。狭山茶産地は、茶栽培が経済的に成り立つ北限地帯に位置する。茶は、中国南部から総延長4,600キロメートルを旅してこの北限の地へ根づいたのである。
本書では、「茶はいかにしてこの地へきたのか・・・」というテーマを、植生・地質・気候などの自然地理学的視点と、東国における茶栽培の歴史や、宇治製の蒸し製煎茶法の導入など、史料をもとにした歴史学的視点の両面からアプローチしている。
目次
第1部 北限への旅路
- 旅のはじまり
- 照葉樹林帯の道
- 「ヤマチャ」とは何か
- そして、さいたまの地へ
- 茶は山をくだり台地に広がった
- さらに北をめざして
- 「解説編」照葉樹林文化と茶のふるさと
- 茶の伝播と製茶法
- 茶どころの気候条件
- 「ヤマチャ」とは何か
- そして、さいたまの地へ
- さらに北をめざして
- ところ変われば茶も変わる
第2部 北限地帯の最大産地―狭山茶どころの自然と歴史―
- 「狭山茶の自然」茶を育んだ土地
- 寒さとのたたかい
- 寒さに強い品種をつくる
- 「狭山茶の歴史」鎌倉時代以降の東国の飲茶と茶生産の広がり
- 近世埼玉県域の茶生産と流通
- 蒸し製煎茶法の模索と技術の習得
- 狭山茶の産地形成と発展
- 「狭山茶新時代」緑茶によるがん予防
- 「特別展関係史料」