
春日神社は、黒須村の鎮守です。
拝殿の天井には、江野梅青の雲龍図が描かれています。近くの蓮花院観音堂にも、梅青筆の雲龍図と格天井花鳥図が残されています。
宝暦14年(1764)に再建された本殿は、江戸時代中期から後期の神社建築の特徴を残している貴重な建造物として市指定文化財になっています。総桧造で、母屋に向拝、浜床の付いた一間社流造という形式です。
各所に色彩豊かな花鳥霊獣の彫刻が施されています。本殿は、拝殿の奥で覆い屋の中にあり、普段は拝観することができません。
宝暦14年(1764)の再建を記す棟札が残っており、本殿はこの時に建てられたものと考えられます。棟札に記されている大工・細田源左衛門(飯能市出身)は、安永8年(1779)に再建された円照寺北向不動堂(市指定文化財)も手掛けています。