全国にファンが多いW.M.ヴォーリズが設計した教会堂です。国道16号拡幅のため会堂の曳家を決断。外装は一新しましたが、内部は昔と変わらぬ姿を保ち、今も礼拝が行われています。
石川家同族会が建築費の約半分と用地1,000坪を寄贈して大正12年5月6日に献堂されました。
豊岡地区でのキリスト教の布教は、明治22年(1889)に石川和助(幾太郎の弟)により始められました。当初は信者の家を使っていましたが、明治28年(1895)には酒蔵を利用した教会堂が建てられました。また、大正時代になると新しい教会堂の建設が望まれ、現在の教会堂が建設されました。
国道16号の拡幅に伴い、平成26年に老朽部分の修繕や耐震補強、正面を国道側に向ける曳家をしました。改修の際、窓や椅子を博物館に収蔵しています。
教会内部天井は本来、設計にはなかったのですが、日本人の大工としては取り付けずにはいられなかったようです。
豊岡教会の歴史は、西洋館を建設した石川幾太郎の弟・和助に始まります。石川和助についてはこちら。