旧黒須銀行小谷田瓦記名会－寄付者のお名前を記した「小谷田瓦」を旧黒須銀行復元修理に使用します－

現在進められている入間市指定文化財「旧黒須銀行」の復元修理工事には、クラウドファンディング、企業版ふるさと納税、入間市文化財保存活用基金へのご寄付などにより多くの皆様のご支援をいただいています。今回の復元修理工事事業では、ご支援いただいた皆様のお気持ちを建物の一部として残していく取り組みとして、寄付者のお名前を書き入れた瓦を復元修理工事に使用します。今秋から始まる屋根の工事に先立ち、使用する「小谷田瓦」にご支援者のお名前を記入するイベントを実施します。
既にご寄付いただいた方に加え、これからご寄付をお申込みいただいた方にもご参加いただけます。

寄付者のお名前記入イベント～旧黒須銀行小谷田瓦記名会～

11月7日・8日に開催する記名会では、ボランティアの皆さんにサポートいただきながら、寄付者の皆さんご自身の手で筆を握って、お名前を書いていただくことができます。当日来られない方は、書道ボランティアの方に代筆をお願いすることも可能です。「自分で書きたい」という方も「きれいに書いてもらいたい」という方も、どちらも大歓迎です。

■日時　11月7日（金曜日）・8日(土曜日）午前10時から午後3時30分（受付は午後3時まで）
■会場　繁田醤油株式会社敷地内（入間市宮前町1-10・旧黒須銀行隣）
■対象　旧黒須銀行復元修理工事のために1万円以上ご寄付いただいた方（希望者）
■内容　旧黒須銀行復元修理工事に使用する「小谷田瓦」に墨汁と筆で寄付者のお名前を記入。記念撮影もできます
■申込　これから寄付を希望される方は入間市博物館まで電話（04-2934-7711）でお申し込みください
　　　　（注）2022年実施のクラウドファンディングによる寄付者ほか、これまでの寄付者には別途ご連絡します
■その他　瓦に毛筆でお名前を書いて下さる書道ボランティアも併せて募集します（10名程度。入間市博物館まで電話でお問い合わせください）　

記名イベントの対象にはなりませんが、もちろん１万円未満のご寄付についてもありがたく受入れさせていただいております。
今後とも旧黒須銀行の復元修理工事や今後の保存活用へのご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
　　　

「小谷田瓦」について

明治42年（19009）に建築された旧黒須銀行の建物には、地元産の高級な瓦「小谷田瓦」が使用されていました。小谷田瓦は、現在の入間市小谷田にあった2軒の瓦店により、明治時代から昭和初期まで製造・販売された高品質な瓦で、所沢・飯能・川越・青梅・八王子など、地元以外にも多くの建物に使用されました。その生産は既に途絶えており、現在新たな小谷田瓦を入手することはできません。昭和40年代に実施された旧黒須銀行の修理工事の際には、新しい赤い瓦に葺き替えられてしまった箇所があり、この部分もできるだけ市内外に残された小谷田瓦をご寄贈いただくなどして、葺き直す計画となっています。